バイク用クッション~疲れにくいゲルザブはこう選ぶ

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バイクのシート用クッション-いわゆるゲルザブを使用していますか?

バイクの免許を取り立ての方や、バイクに乗って間もない方は、バイクのシート用クッションが何かわからない方もいらっしゃると思います。バイクに乗る際に腰を掛ける場所(バイクのシート)にクッションを置いて、腰掛けるためのものがバイク用クッションです。バイク用クッションはクッションの中にゲルが入っているものもあり、ゲルザブと呼ぶこともあります。以降ゲルザブとして書いていきます。

この記事では、ゲルザブの効果やゲルザブの選び方、ゲルザブを使った方がいいケースについてあげていきます。特に、ゲルザブを使うかどうか、また何を選べばいいか迷われている方は参考にしていただければ幸いです。

この記事は、以下のような方向けの記事です。

  • バイク用クッション-ゲルザブのメリット・デメリットを知りたい方
  • ゲルザブを使うか迷っている方
  • おすすめのゲルザブを知りたい方
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    ゲルザブを使うことで得られるメリット

    ここからはゲルザブを使うことで得られるメリットをあげていきます。ここにあげるような内容に該当する場合、ゲルザブの使用を検討してみてもよいでしょう。

    バイクに乗って生じるお尻の痛さを軽減できる

    ゲルザブ使用の最大のメリットは、バイクに乗って生じるお尻の痛さを軽減できることです。短距離での買い物など数キロ~数十キロ程度の走行であれば、問題ありませんが、数百キロのロングツーリングをする場合、バイクシートに長時間またがっているとお尻が痛くなります。

    もちろん1時間ごとにバイクを停めて休憩をすればいいのですが、移動時間がもったいなくて必要最小限の休憩であったり、トイレ休憩のみですぐにバイクに乗り続ける場合は、腰の位置をずらすなどしてもすぐに限界がきます。

    このような場合にバイクシートの上にゲルザブを敷いて腰掛けることで、お尻の痛さが緩和される可能性が高まります。お尻の痛さが無くなると書いていない事に注意が必要です。これは元のバイクシートの状態や、ライダーの体重や態勢、乗り方や乗っている総時間などによってゲルザブの効果の発揮され具合が変わるからです。

    ゲルザブを使う事でお尻の痛さ100から0になるとは限りません。30、50、70に軽減されるかもしれないという製品です。ただ、ゲルザブを敷いた方が楽になることは言い切れるでしょう。

    お尻とバイクシートの位置ずれが起こりにくい

    シートにゲルザブを敷いて座ることで、お尻が滑ってしまうという問題を解消できるかもしれません。

    ただし前提として、ゲルザブを選ぶ際にシートの滑りが考慮された商品であるかは必ず確認するようにしましょう。多くのゲルザブは滑りにくいような処理がされています。

    ゲルザブを使う際は、バイク姿勢の基本であるニーグリップをしっかりしましょう。ニーグリップがしっかりできていないとバイクシートの如何に関わらず態勢が安定しません。

    ゲルザブを使うことで生じるデメリット

    ここからは、ゲルザブを使うことで生じるデメリットをあげていきます。長時間のバイクライドから生じるお尻の痛さをやわらげる効果のあるゲルザブですが、デメリットもありますので、使用時にはデメリットも理解して選ぶことが大事です。

    ゲルザブによって足つきの具合が変わる

    ゲルザブの最大のデメリットは足つきの具合が変わるということです。バイクシートにゲルザブを載せることで、シート高が変わります。特にノーマルのシート高で足つきが悪い場合には、ゲルザブによってさらにシート高が高くなります。数センチの高さ変化ですが、バイクのシート高で数センチ変わると足つきが大幅に変わりますので、シート高が高くなる事を念頭に、ゲルザブを選びましょう。

    ゲルザブが肉厚のものほどお尻が痛くなくなると考えがちですが、高さも変わってきますので単純に肉厚のゲルザブが良いとは言い切れません。薄手に見える商品であってもゲルザブ全体でお尻を支えてくれるものが効果的ですので、この辺はよく検討する必要があります。

    バイクの見た目が良くない

    ゲルザブを使うことの1番のデメリットはシート高が変わることですが、その他にもあります。ゲルザブを敷くことでバイクの見た目が変わってしまうことです。

    とくにスーパースポーツ系バイクの場合、薄くて固めのシートが採用されているケースが多いですが、お尻が痛くなるからといってゲルザブを敷くと、スーパースポーツのスタイリッシュな印象が薄れて、少しモッサリした感じになります。

    このようなバイクに快適性を求める事自体が間違っているのかもしれませんが、ゲルザブ1つでバイクの印象がかなり変わるのは確かです。一方でツアラー系やアドベンチャー系のバイクであれば、長時間・長距離を走るのが目的ですので、ゲルザブを敷いてもあまり違和感がないでしょう。この辺は個人的な意見ですので、特に見た目にこだわらなければ、快適に走れるのが良いと思いますので乗っているバイクや状況に応じて、ゲルザブを使う・使わないの判断になります。

    ゲルザブ+メッシュシートカバーを併用するのも効果的

    ここまで、ゲルザブのメリット・デメリットについてあげてきました。ゲルザブと同様に、バイクシートに敷いて使うものでメッシュシートカバーというのもありますので、合わせて書いておきたいと思います。

    メッシュシートカバーとは

    メッシュシートカバーとは、名前の通りメッシュ状のシートの上にかぶせるカバーです。なんでメッシュなのか、メッシュになっている意味について少しあげていきます。

    メッシュシートカバーは夏場のお尻の蒸れ対策

    真夏の昼間まど炎天下でバイクに乗っていると、お尻が汗と暑さでむれてくることがあります。ただでさえ気温が高くて不快なのに、お尻のむれはとても不快なものです。これを解決してくれるのがメッシュシートカバーです。

    メッシュシートカバーを敷いて走ると、お尻の下がメッシュになっているので直接風が通ることになり不快な蒸れが発生しにくくなります。実際に私もメッシュシートカバーを付けるまでは真夏のツーリングでお尻のむれが気になっていましたが今ではむれなくなりました。

    逆に、真冬など寒い季節には、メッシュに冷たい風が通るのでお尻がとても冷えやすくなります。バイクの場合、1か所でも寒いと体感温度が低くなりますので真冬の風が気になる場合は、メッシュシートカバーを取り外しておいた方がよいかもしれません。ただ私の場合、はずしたりつけたりがめんどくさいので一年中つけたまま乗っています。

    真夏の炎天下で青空駐車しているバイクに跨ることができる

    これも、経験した方であればわかると思いますが、真夏に青空駐車しているバイクに跨ろうとしたときに、シートが熱すぎてシートにお尻を付けることができない場合があります。バイクのシートが太陽の熱で温められて、直接触れると火傷しそうなくらいに熱くなっています。

    メッシュシートカバーがあれば、直接触れても問題ない熱さ以上にはなりにくいので、バイクに跨って走り出す際も股下が熱すぎで困ることが無くなります。もしメッシュシートカバーを付けない場合でも、駐車時にバイクのシートにライダージャケット等をかぶせておけば全然熱さが違いますので、直射日光をさえぎれるものがあればかぶせておきましょう。

    ゲルザブとメッシュシートカバーを併用することによる相乗効果

    ゲルザブとメッシュシートカバーはどちらか一方しか付けられないということはなく、どちらも一緒にシートに敷くことができます。敷き方の順番としてはバイクシートの上にゲルザブ、その上にメッシュシートカバーを置く形になります。

    メッシュシートカバーでもゲルザブほどではありませんが、荷重がお尻にピンポイントにかかるのをやわらげる効果は感じることができます。この場合、ゲルザブとメッシュシートカバーを別々に買って装着しても良いですが、この記事に取り上げているゲルザブはメッシュシートカバーとの塀用を考慮したものですので、併用しても見た目がしっくりきます。

    ゲルザブの選び方

    では、ゲルザブの選び方のポイントを書いていきます。

    クッションの中身が空気やスポンジではなくゲルであること

    ゲルザブの中には、ゲルではなく空気をいれてクッション性をもたせたものや、スポンジなどゲル以外の素材がクッションの役目を果たすものもありますが、基本的にはゲルをお勧めします。

    何度もバイクに乗り降りする事の荷重に耐えてへたり難いのがゲルなのです。空気などの場合、使っているうちに抜けてしまうかもしれません。またスポンジなどの場合、クッションが単純に圧縮されるだけで負荷分散にならず、結果お尻の痛み軽減につながりにくいからです。しっかりしたつくりのゲルザブは値段も高めですが、その分長く使うことができるので、せっかくゲルザブを選ぶならゲル状で作りのしっかりした良い物を選ぶのがよいでしょう。

    ゲルの厚みが高いものをチョイスする必要はない

    ゲル素材のクッションであれば厚みはあまり気にしなくても大丈夫です。あまりにペラペラの薄いものは心配ですが、一般的にバイクショップなどで売られているものであれば問題ありません。前に書いたように、厚みがあると足つきが大きく変わりますので、あえて厚みのあるものを選ぶ必要はないです。

    メッシュシートカバーとゲルザブを併用するケースでは、厚みが出やすいのでバイクショップなどで選ぶ際は、実際の商品を見てみて決めるのが良いです。店員さんに厚みを確認したいと言えば見せてもらえるかもしれません。

    バイクシート設置側に滑り止め処理がされているか

    バイク乗車時にライダーが実際に腰を掛ける部分ですので、滑りにくいような処理や考慮がされた商品かをしっかりと確認しましょう。ゲルザブを使ったことで逆に乗りにくくなると意味がないので、この辺も良くチェックしましょう。

    ゲルザブ固定用のゴムバンドがバイクシートのサイズに合っているかも確認する

    ゲルザブやメッシュシートカバーをバイクシートに固定する場合、バイクシートを一度外して、裏側に固定するバンドでしっかりとめる必要があります。一般的なバイクのシート形状であれば特に問題がないのですが、特別幅の広いシートやビックスクータータイプの場合、固定用のバンドが届かない場合がありますので、気にしておく必要があります。

    私が以前乗っていたHONDAのX-ADVも、シートの形状がスクータータイプで通常のシートより幅があって固定するのに心配でしたが、その時に選んだゲルザブの固定用バンドが長めで伸びやすいタイプでしたので、なんとかシートの裏側で固定することができました。

    ゲルザブ選びに迷ったらこれがおすすめ

    ゲルザブのメリット・デメリットや選び方を書いてきましたが、実際に使ってみて良かったと思ったゲルザブをあげておきたいと思います。デイトナのメッシュシートカバー付きのゲルザブです。

    値段が少し高めですが、ゲルザブとメッシュシートカバーの一体感があることや、併用して使ってもシート高があまり気にならなかった点、メッシュシートカバーにも腰掛ける側に滑り止め加工がされているのでバイクのシートより滑らずに乗れるという点で、安心して使い続けられると感じました。

    また先日、東京から中国地方方面までロングツーリング(休憩をはさみつつ高速道路10時間)を乗りましたが、お尻が痛くてどうしようもなくなったこともありませんでした。むしろお尻を気にするよりもガソリンの方が先になくなりました。

    どれを選んだらよいか迷っている場合は、ぜひ候補の1つにおすすめできます。

    また、こちらはメッシュのシートカバーでゲルザブではありませんが、コミネのメッシュシートカバーも、X-ADVにも装着ができて使い勝手が良かったので合わせてあげておきます。

    ゲルザブやメッシュシートカバーは無いよりは効果が期待できる

    今回はバイク用クッション~ゲルザブについて書いてきました。合わせてメッシュシートカバーについても書きました。

  • ゲルザブはバイクに乗って生じるお尻の痛さを軽減できるかもしれない商品
  • お尻の痛さ度合いは走っている状況やライディング姿勢にも関係する
  • ゲルザブはシートが滑りにくくなる効果も期待できる
  • ゲルザブを使うことでシートが高くなる
  • バイクの見た目重視の場合ゲルザブはおすすめできない
  • メッシュシートカバーはお尻のむれ対策にも効果的
  • ゲルザブとメッシュシートカバーを併用して問題ない
  • ゲルザブは多少高くても質の良いものを選ぶ
  • お尻が痛い事の軽減策として、よいゲルザブを使ったりバイクシートの対策も良いですが、お尻に全荷重をかけないようにニーグリップがしっかりできているかどうか、もチェックすることでゲルザブの使用と合わせてトータル的に姿勢や休憩の取り方などを見直すことで大幅に解消ができるかもしれません。

    このように言っている私も、ニーグリップがダメダメで、気が付くと股が開いてしまうのでバイクに乗る際はいつも気を付けて乗っています。

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