我が相棒、 CT125ハンターカブ (以下「ハンターカブ」)は、街乗りでも気軽に使えて、「いざ」というときにはちょっとしたツーリングにも出られる頼もしい一台です。とはいえ、長く付き合っているとどうしても「純正マフラーでは物足りないな」と感じる場面が増えてきました。
「音が静かすぎて存在感が薄い」「加速感がなんとなくゆるい」「高速域に入ると頭打ちを感じる」…そんな思いが蓄積されてきたのです。そこで、ついにマフラー交換に踏み切りました。
選んだのは、DELTAの「バレル4-Sミニサイレンサー」。
実際に取り付けて走ってみると、予想以上の変化があり、「走る楽しさ」が明確に増しました。この記事ではその理由から取り付け後のインプレッション、街乗り・高速域での体感まで、徹底レビューします。
純正マフラー交換に至った理由
カスタム感を出していきたい
バイクの楽しみ方はいろいろありますが、乗る楽しみ方といろいろパーツを選んでカスタムする楽しみ方もあります。CT125ハンターカブはオプションパーツが豊富なので、好きなパーツを選んで自分だけのハンターカブに仕上げることができますが、カスタムするうえで、マフラー交換はテッパンだと思います。
パーツ交換によって見た目も走行性能も大幅に変えることができるのが、マフラー交換の醍醐味です。
純正マフラー音が物足りなかった
マフラー音は初めてCT125ハンターカブに乗り始めてから感じていた点です。「音量・音質」が良く耳にする配達バイクと同じ感じで、深夜や早朝など時間に関係なく、音を気にすることなく街を走ることができる静音性は優れているのですが、もう少し「バイクらしさ」「鼓動感」を味わいたいと感じました。
エンジンを回しても音が控えめで、わくわく感というよりは高回転域での息切れ感を感じる点が気になっていました。
走っていて楽しくない
良くも悪くもフラットで「走る楽しさ」そのものに物足りなさを感じていました。1速は逆に怖いくらいのトルク感でありながら、2速以上はパワーの足らなさ感であったり、アクセルをひねった瞬間の「前に押し出される感」が心地よくなく、「もっと回したい」という気持ちが湧きづらいのです。
日常使いの「足」としてとても優秀な反面、優等生過ぎて「今日はちょっと走りを楽しもうか」というテンションにはなかなかなり難いのです。
全体的にモッサリした挙動
低~中速域でのモッサリ感も気になっていました。ハンターカブは幹線道路でなければ車の流れに合わせて走りやすいバイクですが、国道に出たり、流れが速くなると加速感が物足りず、もうひと伸び頑張ってほしいという場面がありました。
特に、ストップゴーを繰り返すような市街地走行において、全体的にモッサリしたバイクの挙動が気になっていました。
高速域での頭打ち感
いわゆる深夜や早朝の国道といった、60キロ以上が当たり前のような速度域において、ある程度回していくと、一気に伸びが収まり振動とうなりが激しくなり「ここが上限」と感じる頭打ち感を迎えます。125ccなので当たり前ではありますが、あまりにも振動が激しく乗っていて疲れるのと、とても怖いのです。
マフラー紹介ページを見て期待感を持てた
ここまで書いたような事象から、社外マフラーを探していましたが、マフラー交換によって「低中速域のトルク向上」「高速域でのパワー向上」が望める可能性があることが分かったので、思い切って試してみようと思い、マフラー交換に至りました。
DELTA バレル4-Sミニサイレンサーを選んだ理由
マフラー交換を決意してからは、様々なメーカー・モデルを比較しました。検討要素としては「適合性」「音」「見た目」「材質」「価格」「実装インプレ」などを基準にしました。最終的にDELTA バレル4-Sミニサイレンサーに決めた理由は以下です。
ずばり、店舗に在庫があったから
選んだ理由の1つは、店舗に在庫があったからです。もちろんある程度候補を絞っていたのですが、良く利用している店舗にたまたま在庫があり、手ごろな価格で手に入りやすかったからです。
通販とは異なり、店舗で実物を見て質感を知ることができるのは在庫があることの大きなメリットだと思います。
見た目がスマート
CT125ハンターカブの純正マフラーは、消音機能を高めているだけあってマフラー全体が大きく、横に張り出していますが、DELTA バレル4-Sミニサイレンサーは取り付け後もとてもスマートで、マフラー部分の半分程度、リアキャリアの下に収まってしまうくらい、スリム化が期待できます。

街乗り中心において、横幅がスマートになることは取り回しが向上するので、大きな利点です。
実装インプレ動画を見て音が気に入った
音に関しては好き嫌いが分かれると思いますが、DELTAの単気筒エンジン特有の負荷をかけた時の軽く弾けるような乾いた排気音が心地よく響いていると感じたからです。他のマフラー紹介動画等を見て、うるさ過ぎず主張しすぎることなく、適度に存在感を主張していれる雰囲気が気に入りました。
オフロード用のマフラーを想像させる雰囲気がハンターカブのスタイルとマッチしていると感じています。
マフラー交換後の実装インプレッション
交換直後、その変化は思っていた以上でした。走り出してすぐに感じた手ごたえを以下にまとめます。
マフラー横の張り出しが大幅に減りスリムになった
マフラー本体のサイレンサーの張り出しが大幅に減りました。駐車や停車時に出っ張っていて気になることがなくなり、ハンターカブのリアキャリアの下にほぼ収まっている感じがとてもスタイリッシュです。
マフラー交換によって、バイク全体の質感が全体的に上がった印象で所有感が高まりました。
アイドリング時は純正より静か
実際に音量を計測したわけではないため確実ではありませんが、アイドリング時のエンジン音が純正マフラーよりDELTAマフラーの方が静かで落ち着いている印象です。騒音値上では77dBというスペックもあり、街中や早朝深夜の駐停車でも安心感があります。
回して負荷をかけると歯切れのよいマフラー音が響く
アクセルを回して回転数を上げると、心地よいパルス音がマフラーから聞こえてきます。純正マフラー時は、マフラーの音というか、エンジンの唸り音が足元から聞こえていた印象ですが、DELTAマフラーでは明らかに、背面のサイレンサーから小気味よい音が響いてくるので気分が高まります。
音の雰囲気的には、ハンターカブのサスペンションの感じとリンクして、モトクロスやモタードのバイクに乗っているような感覚になります。
「全域をフラットに使って走る」から「高回転域を多用」へ
DELTAマフラーの特徴として、高回転域ほどトルク感&パワー感が盛り上がってくるため、純正マフラー時は全域をしっかり使って頑張って走っていましたが、DELTAマフラーでは、中~高回転域を多用してしっかり回して走るのが適しているように感じました。
決して速度が猛烈にアップするわけではないですが、マフラーの方からもっと回してくれと働きかけられているような感覚になります。
DELTAマフラーに交換してよかったこと
ハンターカブで走ること自体が楽しみになりそう
「移動手段の足」としての利用用途から、ハンターカブで走る事自体が目的になる可能性が高くなりました。DELTAマフラーの音や乗り味の変化がモチベーションを高めてくれます。
見た目の満足度アップ
改めて、マフラー交換時の見た目の印象がとても変わることを実感しました。駐輪時のバイクの見た目がスタイリッシュになり、ただ停めているだけでもちょっと映える存在になった気がします。マフラーで覆われていた部分が見えるようになったことで、ハンターカブ全体の形が引き立つようになりました。
カスタム欲が再燃
マフラー交換をきっかけに、マフラーで隠れていた部分が見えるようになった結果、いろいろ手を入れたい部分が目立ちカスタム欲求が高まり、バイクライフがさらに活性化しました。例えば、リアサスペンションもその一つです。
リアサスペンション、フロントサスペンション、フォグランプ、チェンカバー交換などを順次考えています。
まとめ:CT125ハンターカブにDELTA バレル4-Sミニサイレンサー交換して不足要素を解決できた
今回、CT125ハンターカブにDELTAのバレル4-Sミニサイレンサーを取り付けたことで、純正マフラーで感じていた「物足りなさ」「走っていて楽しくない」「モッサリ感」という問題に対して明確な変化を得ることができました。
見た目も改善して音も気持ちよく、走りの歓びがぐっと上がりました。街乗り50~60km/h域でも軽く感じられるようになり、走るために乗るバイクという感覚が再び沸いてきました。
ただし、今回「高速域の頭打ち感」や「振動・燃費状況」等については、そこまで走りこむことができていないので、また別の機会にレポートしていきます。
もし、マフラー交換を検討している方がいらしたら、本記事が一つの参考になれば幸いです。

