バイク用ヘルメットの選び方完全ガイド

バイクの記事一覧
この記事は約7分で読めます。
広告

バイクを安全かつ快適に楽しむために欠かせない装備がヘルメットです。ヘルメットにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。また、乗るバイクや走行するシーンによって適したヘルメットは異なります。本記事では、バイク用ヘルメットのタイプ別特徴、選び方の基準、さらには用途に応じたおすすめポイントを詳しく解説します。

広告

バイク用ヘルメットの種類と特徴

まず、ヘルメットには大きく分けて以下の5種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分に最適なタイプを選ぶことが重要です。

フルフェイスヘルメット

フルフェイスヘルメットは、頭部全体を完全に覆うデザインで、特に顎までしっかりと保護する構造が特徴です。最大のメリットは、その高い安全性と防風性能です。高速道路を走行する際には特に威力を発揮し、風切り音を抑え、雨や虫などの侵入を防ぐ役割も果たします。そのため、長距離ツーリングを頻繁に行うライダーにとって非常に魅力的な選択肢といえます。しかしながら、視界がやや狭く感じる場合がある点や、夏場など高温の環境では内部が蒸れやすいという欠点もあります。このため、通気性を向上させるエアベントが搭載されているモデルを選ぶと快適性が向上します。

ジェットヘルメット

ジェットヘルメットは、顎部分が開放されており、軽量で視界が広いのが特徴です。このタイプのヘルメットは、街中での快適な走行をサポートします。軽量なため、長時間使用しても首や肩に負担がかかりにくく、初心者ライダーや通勤ライダーに人気です。また、視界が広いため、周囲の状況を確認しやすい利点があります。しかし、安全性の面では、顎部分が保護されていないため、転倒時のリスクが高いことに注意が必要です。高速走行時には風の抵抗を受けやすくなるため、街乗り中心のライダーに向いています。

システムヘルメット(モジュラーヘルメット)

システムヘルメットは、フルフェイスとジェットヘルメットの機能を兼ね備えた革新的なタイプです。顎部分が開閉できるため、必要に応じて通気性を確保したり、防風性能を高めたりできます。この柔軟性が大きな魅力であり、ツーリングなど多様な状況での使用に適しています。ただし、構造が複雑なため、通常のフルフェイスヘルメットよりもやや重い点がデメリットです。また、頻繁な開閉による故障リスクも考慮する必要があります。信頼できるブランドの製品を選ぶことで、安心して使用できるでしょう。

オフロードヘルメット

オフロードヘルメットは、顎部分が突出しており、バイザーがついているのが特徴です。このタイプは、未舗装道路や山道などのオフロード環境での使用に特化しています。泥や砂利が飛び散る環境下での防護性能が高く、ゴーグルを併用することでさらに視界を確保できます。また、軽量で首への負担が少ないため、長時間のオフロード走行でも快適です。一方で、高速走行時の防風性能は低く、通常の街乗りや高速道路での使用には適していません。オフロード走行をメインとするライダーにおすすめです。

ハーフヘルメット

ハーフヘルメットは、頭頂部だけを覆う簡易的なデザインで、特にクラシックバイクやスクーターに乗るライダーに人気があります。軽量で装着が簡単なため、短距離の街乗りには適していますが、安全性が低い点が最大のデメリットです。頭部の保護範囲が狭く、高速道路では使用できない場合があるため、用途を限定して使用する必要があります。

用途別に見るヘルメットの選び方

ヘルメットを選ぶ際には、用途や走行シーンに応じた選択が重要です。それぞれの用途に適したヘルメットを見ていきましょう。

通勤や街乗りの場合

通勤や街乗りでは、頻繁に信号で停止したり、低速で走行する場面が多いため、軽量で視界が広いヘルメットが適しています。この点で、ジェットヘルメットやシステムヘルメットが特におすすめです。これらのタイプは、通気性が良く、視認性に優れているため、ストレスなく使用できます。また、短時間の使用でも着脱が簡単なデザインは忙しい朝にも便利です。さらに、街乗りでは音や風の抵抗がそれほど問題にならないため、快適性を重視した選び方が適しています。

ツーリングの場合

ツーリングでは、長時間の走行が想定されるため、防風性能や快適性が重視されます。このため、フルフェイスヘルメットやシステムヘルメットが最適です。特にフルフェイスは、長距離走行中の風切り音を最小限に抑えることで疲労軽減に繋がります。また、システムヘルメットは、休憩時に顎部分を開けることで通気性を確保できるため、ツーリング中の利便性が高まります。内装が取り外し可能なモデルを選ぶと、汗をかいた後でも清潔に保てる点もポイントです。

オフロード走行の場合

オフロード走行では、泥や砂が多い環境での使用が前提となるため、オフロードヘルメットが最適です。このタイプは、頑丈な構造で顔面を保護し、バイザーが太陽光や泥の飛散を防ぐ役割を果たします。さらに、ゴーグルを併用することで視界を確保できます。軽量なモデルを選ぶことで、長時間の走行でも首や肩への負担を軽減できる点も重要です。

高速道路での走行が多い場合

高速道路を頻繁に利用する場合は、安全性と防風性能が最も重要です。この点で、フルフェイスヘルメットが最適な選択となります。高速走行時の風圧や騒音を大幅に軽減し、長距離でも快適な走行をサポートします。また、シールドの曇り止め加工が施されたモデルや、エアベントが充実しているものを選ぶとさらに快適です。

ヘルメット選びの基準

ヘルメットを選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。安全性、快適性、デザインのバランスを考慮しながら選ぶと良いでしょう。

安全規格

安全規格は、ヘルメットの品質を保証する重要な基準です。日本では「PSC」や「SG」マークが一般的ですが、欧州の「ECE」規格やアメリカの「DOT」規格に適合しているものも高品質とされています。これらの規格に適合していることは、安全性を確保する上での最低条件です。特に、長距離ツーリングや高速道路での使用を予定している場合は、安全規格を重視した選択が不可欠です。

サイズとフィット感

ヘルメットは、自分の頭にしっかりフィットするものを選ぶことが重要です。試着時には、頭頂部や頬部分の圧迫感を確認し、適度なフィット感があるものを選びましょう。緩すぎると衝撃時にズレてしまい、安全性が低下します。また、各ブランドによってサイズ感が異なるため、購入前に実際に試着することをおすすめします。

通気性と快適性

長時間の使用では、通気性が重要な要素となります。特に夏場や蒸し暑い環境では、エアベントが充実しているモデルを選ぶことで快適性が向上します。また、内装が取り外して洗濯可能なタイプは清潔を保ちやすく、汗や匂いが気になるライダーに最適です。

重量

ヘルメットの重量も重要な要素です。重いヘルメットは長時間使用すると首や肩に負担がかかるため、軽量な素材を使用したモデルが好まれます。カーボンやFRP(繊維強化プラスチック)を使用したヘルメットは、軽量でありながら高い強度を誇るためおすすめです。

視界の広さ

視界の広さは安全運転に直結します。特に夜間や雨天時には、広い視界を確保できるヘルメットが安全性を高めます。曇り止め加工が施されたシールド付きのモデルや、広角シールドを採用している製品を選ぶと良いでしょう。

おすすめのヘルメットブランド

信頼性の高いブランドから選ぶことも、安心して使用できるヘルメットを見つけるためのポイントです。

国内ブランド

国内ブランドでは、「Arai(アライ)」と「Shoei(ショウエイ)」が特に有名です。アライは、安全性と品質に定評があり、幅広いモデル展開で初心者から上級者まで対応しています。一方、ショウエイは、快適性とデザイン性が高く、長時間の使用でも疲れにくい点が魅力です。

海外ブランド

海外ブランドでは、「HJC」や「AGV」が人気です。HJCは、コストパフォーマンスが良く、初心者にも手が届きやすい価格帯でありながら、安全性も十分です。AGVは、スポーティなデザインと軽量性が特徴で、特にスポーツバイクに乗るライダーに人気があります。

ヘルメットのお手入れと保管方法

ヘルメットを長く快適に使用するためには、適切なお手入れと保管が欠かせません。

お手入れの際は、シールドを柔らかい布で拭き、傷がつかないよう注意しましょう。また、内装が取り外し可能な場合は、定期的に洗濯することで清潔を保てます。保管する際は、直射日光や高温多湿を避けた場所を選び、専用のヘルメットバッグを使用すると良いです。

まとめ

バイク用ヘルメットは、安全性や快適性を左右する重要な装備です。自分の乗るバイクや用途に合ったヘルメットを選ぶことで、より快適で安全なバイクライフを楽しむことができます。本記事で紹介したポイントを参考に、最適なヘルメットを見つけてください。

タイトルとURLをコピーしました