今回も、手のひらサイズの小型高性能ラジコンMINI-Z(ミニッツ)のカスタマイズについて、書いています。
前回は、ジャイロの取り付け、フロントスプリングとリヤサスプレートの交換を行いました。
今回は、ボールデフとリヤオイルダンパーの交換を行います。
走りに大きくかかわるパーツなので、交換後、どのように走りが変わるかが楽しみです。
この記事は、以下のような方向けの記事です。
そもそもデフとは何なのか
デフとは「デファレンシャルギア」のことで、クルマがカーブを曲がる時の大切な役割をしています。
クルマがカーブを曲がる時は、左右のタイヤの回転数が異なります。
例えば、左カーブの場合、左側より、右側の後輪が多く回転する必要があります。
もし同じ回転数だった場合、理論的にはまっすぐにしか進むことができません。
左右のタイヤの回転数が適切になるように自動的に調整しているのがデフです。
実際に、ミニッツRWDでは、接地していない状態で後輪の片方を回すと、左右が逆転して回転します。
ボールデフとは何か
デフにも種類があります。
ラジコンカーで例えば1/10RCなどの場合、比較的大きな力がかかる機構に対して、デフがギアで構成されたギアデフのものが多いですが、ボールデフはギアの代わりにボールが使われています。
ボールデフの特徴は、ボールをはさむデフプレートの力を調整できる点です。
このボールデフの調整具合によって、走り方に大きく関係します。
ミニッツRWDをボールデフに交換
ここからは実際にミニッツRWDのデフを、ボールデフに交換していきます。
私のミニッツはMR03なので、選んだのはこちらのボールデフになります。
MR03シャーシー用ボールデフセットⅡ:MZW436
ボールデフセットII (MR03 MM/MMII/RM/HM) MZW436
すみません、ボールデフセットⅡなので、おそらくボールデフセットⅠがあったと思いますが、どのように進化したのかは分かっていません。
実際にパーツを選ぶ時は、KYOSHOのページでパーツNoで検索して、適合キット一覧で探して当てはまれば、間違いなく使用できます。
交換前の準備:ミニッツとボールデフ
写真は、私のミニッツと、今回用意したボールデフです。
ミニッツにケーブルが出ているのが見えていますが、これは前回取り付けたジャイロのケーブルです。
カスタム作業にはカッティングマットを用意して傷・汚れを防ぐ
ミニッツをカスタムをする場合は、細かいネジなど部品も多いので、工作マットが1つあると、部品も認識しやすく、片付けも楽にできるので、おすすめです。
私が写真を作業をしながら写真を撮っているマットも、タミヤのカッティングマットですが、約30cm幅で場所をとらないのと、裏面が無地なので、使いやすいタイプです。
また、色が緑色なので、黒いパーツが多くても見失うリスクが抑えられて、目も疲れにくいです。
タミヤ クラフトツールシリーズ No.118 カッティングマット (A4サイズ/グリーン) 74118
ガンプラなどプラモデル製作を趣味としている方にもぜひ、おすすめです。
後輪のタイヤを外して、デフを抜き取る
早速、カスタム作業に入りたいと思います。
まず、リヤのタイヤを外します。
タイヤは、シャフトとタイヤがナットで固定されています。
ミニッツのレディセットにも、タイヤ用のナットをしめたり、緩めたりできる工具が付いていますが、ミニッツ用の工具があれば、力を入れなくても簡単に作業ができます。
もし精密用の工具が手元にない場合は、1つそろえておけば、ミニッツのカスタムに関しては基本的には用意する必要はありません。
余裕があれば、このツールセットと、プラモデル用のピンセットがあると、作業がはかどります。
ボールデフを通したら、抜け落ちないように、手前に写っているパーツで固定します。
デフと車体に全く遊びがなく密着して装着するのはよくないそうなので、少し遊びを持たせて固定します。
六角レンチで固定用のネジを固定しますが、デフのシャフトに平らな部分があるので、その部分にちょうどネジがあたるようにしめてきます。
終わったらリヤタイヤを装着します。
ボールデフを装着すると、見た目にも、カスタムがかなり進んだような気になります。
それだけ、ビジュアルにインパクトがありますね。
写真のようにデフの穴が空いている部分にレンチをさし込んで固定したまま、タイヤを回してゆるめたり、しめたりすることで、デフの調整ができます。
これは、直接カーブの曲がりやすさや直進の加速感にも影響があるので、むやみにいじるのではなく、適切に調整するようにします。
また、長く走らせているうちに、緩んだりしてくるので、定期的にチェックしましょう。
リヤオイルダンパーの交換
今回、もう一つのカスタムをしていきます。
リヤダンパーを、オイルダンパーに交換します。
選んだのはこちらミニッツリヤオイルダンパーセットです。
MR03シャーシー用オイルダンパーセット:MZW432
リヤオイルダンパーは、購入後、ダンパーにオイルを入れる必要があります。
気泡が入らないように気をつけながら、すれすれより少しあふれるくらい入れて、収縮させたり伸ばしてなじませて空気を抜きながらキャップをしめます。
あふれてしまった分は、きれいに拭き取りましょう。
そのままにして、走らせたり放置しておくと、汚れ付着の原因になります。
交換後のオイルダンパーを装着した写真です。
ぱっと見、よく分からないですが、オイルダンパーには、オイルを入れるスペースがあります。
交換前のはただのスプリングで伸縮しているだけです。
オイルやスプリングの堅さによっても車の挙動がかわると思いますが、今回は付属しているオイルを使いました。
カスタマイズ後のテストラン
ボールデフが効いているのか、コーナーの接地感と直進性が向上したように感じます。
また、以前はちょっとした絨毯に少しでも乗り上げると全く動かなくなるのですが、ボールデフに切り替えてからは、一方がフローリングに設置していれば、なんとか切り抜けられるようになりました。
力の伝わり方が向上していると思います。
推測にはなりますが、デフォのデフだと、少し力がかかっただけで滑ってしまうのかもしれません。
リアオイルダンパーは、微妙ではありますが、地面に吸い付くような感じが向上したように感じます。
以前は激しめに加速すると、ステアリングが効かなくなり、左右に振られ気味でしたが、リヤオイルダンパー装着後は、高速時でもステアリングが効きやすくなり、意図せずフロントが暴れるような挙動が抑えられているような感じがします。
ボールデフの交換がかなり効果を発揮している
今回パーツ交換を行って、デフなど、駆動に直接関係する部分のパーツ交換は、走りにダイレクトに影響する事が分かりました。
最後に、話は変わりますが、この記事のアイキャッチに写っている電池はパナソニックのeneloop proです。
eneloopの大容量の充電池です。
ネットで海外の安い充電池など、他にも沢山種類がありますが、規定の容量まで充電できなかったり、過充電で、液漏れしたりなど、充電池は乾電池より扱い方が大切です。
eneloopは急速充電器に対応したものがあり、充電時は1本ずつ電池の状況をチェックして充電してくれるので、安心感が高いです。
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今後は、ギヤ比やスプリングの堅さ、タイヤ交換などを行いながら、走りの違いについて書いていきたいと思います。