連泊ツーリングで雨対策で有用なものや、雨対策の内容を記事にしています。
以前、バイク旅で8日間ホテル泊をしながらツーリングをしました。途中、雨に降られることもありましたが防水対策をしていたので荷物は全く問題ありませんでした。雨による浸水を気にする必要が無くなったので、雨天でも楽しくバイク旅ができたのです。
今回は、連泊のツーリング時に、荷物の雨対策で有用なものや、雨対策の内容について書いています。特にバイク用防水バックを初めて使った感想も書いています。今後連泊でのツーリングを予定している方や、バイク旅行の途中雨に降られそうで心配な方へ、参考になれば幸いです。
この記事は、以下のような方向けの記事です。
連泊ツーリングには雨による荷物浸水のリスクはつきもの
まず、バイク旅での連泊ツーリングには雨による荷物浸水のリスクはつきものという事を書いておきます。日帰りでのツーリングであれば、直前になって雨だから予定をやめるという判断もありですが、連泊ツーリングの場合、行った先での宿泊先や予約したイベントなど簡単にはキャンセルの判断ができないこともあります。また、せっかく前々から予定を立てていたのだから、決行したいというのもあるでしょう。出発日には晴天でも、バイク旅の途中で雨に降られたりすることも大いにあります。
特に連泊が伴うバイク旅では、いつ雨に降られても問題ないように備えておくことが必要なのです。雨で困る事の一番は、雨での浸水によって荷物が濡れてしまう事だと思います。スマホなどの充電器類が濡れてしまうと困りますし、着替えの衣類などは濡れたものを着替えにしたくありません。天気予報も変わる可能性がありますので、いつ雨が降っても困らないように、いつでも雨対策をして走った方が安心です。
雨を想定した連泊ツーリングの積み荷の分け方
雨を想定しておくべきというのは上で書きましたが、連泊ツーリング時、積み荷をどう分ければよいかというのを書いていきます。
宿に到着するまで不要なものはまとめて大きなバックに入れて運ぶ
まず、宿に到着するまで不要な着替え類やノートPC類、身支度を整えるこまごましたものは、1つにまとめて大きなバックに入れて運びます。ここで想定できるものは、リアシートバックが最適です。トップケースでもいいのですが、だいたい耐荷重が5キロ程度のものが多いので、3泊以上の荷物を想定すると、少し不安です。もちろん、荷物が少ない場合は全く問題ありません。私のように連泊ツーリングに慣れていない場合、荷物が増えがちなので、とりあえず持って行った方が安心の場合は大きめのリアシートバックがベターです。
ここで、私が候補としてみていたリアシートバックをいくつかあげておきたいと思います。
タナックス(TANAX) キャンピングシートバッグ
まず、シートバックにおいて値段と機能面でも定評のあるタナックスのシートバックをあげます。
タナックスのシートバックはツーリング時の使い勝手が良く考えられていて容量も余裕がありますし、バイクの着脱もしやすく、ちょっとした小物類やすぐに出し入れしたいものへの収納やアクセスも簡単です。これのバック1つあれば、だいたいのロングツーリングはカバーできるのではないかと思います。
一方で、バック自体に防水機能はなく、雨天時はレインカバーをかぶせる形になります。レインカバーは上からの雨は防ぐことができますが、シートをつたって底面から雨がしみ込む事もあるので、雨対策としてはどうしても一時しのぎになります。もしもの浸水対策として、バックの中の荷物をビニール等に詰めておけば安心です。
また、タナックスのシートバックはこちらの記事でも書いています。取り上げたシートバックはタナックスのミニフィールドシートバックで日帰り~1泊程度のツーリングが最適なモデルです。
デイトナ ヘンリービギンズ バイク用 キャンプ シートバッグ
続いて、デイトナのシートバックです。こちらも大容量で使いやすさが人気のシートバックです。
デイトナのシートバックも、サイド収納がついていたり、両サイドオープンなのでバイクにバックを固定した後での荷物へのアクセスがしやすいシートバックです。シートバックを未使用時には、家で保管する際に両サイドをたたんでしまって置けるので、保管スペースを取らないのも魅力です。このくらいの大きさのバックは置いておくだけで場所を取るのでたためるのはポイントが高いと思います。
こちらもシートバック自体の防水機能はなく、レインカバーが付属しているタイプになります。懸念点としてはタナックスのシートバックと同じです。
デイトナ ヘンリービギンズ バイク用 シートバッグ 防水 60L
ここからは、シートバック自体に防水の考慮がされているバックをあげていきます。まずはデイトナの防水シートバックです。
こちらのシートバックの特徴は、ターポリン素材で雨や泥に強いことです。急な雨でも慌ててレインカバーを取り出してかぶせる必要もありませんし、バック底からの浸水の心配もありません。
逆にデメリットとしては、荷物の出し入れがロールトップなのでバック上側の開く部分を巻いて固定する方式なので、頻繁な荷物の出し入れには向かない事と、先に紹介したシートバックのように小物を保管するためのスペースなどもないので、ツーリング中に頻繁に出し入れするようなものはタンクバックやレッグバックなどで持ち運ぶ必要がある点です。
またサイトを見ていると、バイクによっては付属の固定紐が短いといった意見もあるようですので、場合によって別に固定紐を用意する必要があるかもしれません。
タナックス バイク用防水バック MOTOFIZZ シートバッグ タフザックD50
最後にもう1つ、タナックスの防水シートバックをあげます。こちらは私が連泊ツーリングで実際に使ったシートバックになります。
こちらもデイトナの防水シートバックのようにロールトップなので上から荷物を入れて口を巻き上げる(防水のため3回は巻く必要がある)タイプのバックです。固定紐は付属していないので別で固定紐を用意する必要があります。代わりに、ショルダー用のベルトは付属しています。
このバックの容量になると、持ち手部分で運ぶのはかなりしんどいものです。宿泊地に到着後シートバックをバイクからおろして部屋まで運び入れるのにショルダーベルトがとても役に立ちました。
また、固定紐についても、別に市販の固定紐を持っていましたので、普段使い慣れている固定紐を活用できたのが良かったです。このサイズのシートバックの場合、バイクの複数個所と固定した方が安定すると思いましたので、私の場合は2種類の固定紐を使って固定しました。
普段使っていてお気に入りの固定紐がこちらのROK straps (ロックストラップ) Commuter ストレッチ ストラップです。
固定紐部分の片方がストレッチ素材で伸びるので、ベルトの締めあげがとても楽なのと、緩めない限り緩まないのが特徴です。ストレッチ素材も3年程度使っていますがへたりが来ていません。今回50Lもの多きなシートバックを固定するのにもとても役に立ちました。
また、高速道路での移動が主となるため、もしもの時を考えてタナックスが推奨する固定紐・パワータイベルトを追加しました。
タナックスのパワータイベルトはCommuterストレッチストラップとは違って全く伸縮はしませんし、ベルトの長さを調整したいときのリングが少し面倒でしたが、使い方が慣れてからは簡単に締めあげ&リリースができるようになりました。口コミには絶対に緩まないと書かれていましたがその通りで、一度締めあげると緩めるまでしっかりキープしてくれます。
話が戻りますが、私がタナックスのバイク用防水バックを選んだのも、バイクによって使いたい固定紐を自由に組み合わせて使える事と、バッグにエアバルブがついているので荷物を入れた後にバックの中の空気が簡単に抜ける=荷物の遊びが無くなって安定すること、積載時に荷物の横ずれが起きないループを使って固定できることが決め手でした。
バイクに固定紐の取付方は、こちらの記事で書いたようにバイクの後方から引っ張られるように取り付けてあげることでシートバックの前ずれも防ぐ事ができました。50Lのバックが前にずれてくるととても不快なので、ずれてこなかったのはとても良かったです。
大型のシートバックの場合に荷物を小分けにしてパッキングしておく
大型のシートバックの場合、大量の荷物をシートバックに収納ができますが、防水バックだからといって衣類などをそのままシートバックに入れていくのではなく、服の種類や着る日などによって小分けにしてパッキングしておくことをお勧めします。
荷物を小分けにパッキングしておくことのメリットは以下です。
荷物の取り出しや収納がしやすくなる
荷物を小分けにしておくことで荷物の取り出しや収納がしやすくなります。荷物がばらばらですと特に衣類の場合畳んで入れているのが崩れてしまったり、何度も出し入れをする必要がありますが、例えばその日に必要なシャツやズボン、靴下などがまとまっていればそのパックだけを取り出せばよいのでとても楽です。また、荷物を出し入れしているうちに無くなってしまったり宿に忘れてしまったという心配もありません。パッキングされていることで視認性が高く置き忘れのリスクも低くなります。
バイクにバックを積載時に態勢が安定する
荷物を小分けにしてまとめて収納することでバックのバランスをみながら収納もできますし荷崩れがしにくいので、左右の荷物量が違ってバランスが崩れるという心配もありません。小分けにした荷物の収納方法は、例えばレンガ塀を組み立てるイメージで段違いに水平に入れていくことで荷物がずれなくなります。これによって荷物の重量はあってもバックに積載時の姿勢が安定するので、バイクを運転していてとても楽なのです。
ビニールでのパッキングで万一の浸水時に安心
荷物をビニール製のもので小分けにパッキングすることで、万一シートバックの防水機能が失われたとしても、衣類や電子機器が濡れてしまうリスクを低くできます。これはレインカバータイプのキャンピングシートバックを使っている場合には特に有効だと思います。
ビニール製収納袋を使って荷物を簡単にパッキングする
私がやってみた荷物小分け用のビニール袋についても触れておきたいと思います。
こちらは3種類のサイズのビニール製巾着袋がセットになっています。 Lサイズⅹ6枚、Mサイズⅹ6枚、Sサイズⅹ3枚入っていますのでこれだけでうまく小分けにすることができました。またお風呂セットを1つ用意しておくことで、立ち寄り湯などでもさっと荷物を取り出すことができたのでとても便利でした。
大きいLサイズの袋が6枚ありますので、ジャケット類でなければ主要な衣類は収納することができます。Sサイズの袋には、スマホの充電器であったりカメラのバッテリーといった小物類を収納するのにちょうど良いサイズでした。
雨対策をしっかりして快適で楽しいバイク旅をしよう
今回は防水シートバックを中心に、荷物の雨対策について書いてきました。
- 連泊ツーリング時は常に雨天を想定しておく
- 完全防水ではないシートバックはレインカバーが付属しているかを確認する
- 雨や泥に強いシートバックは荷物の浸水リスクが低いのでおすすめ
- 防水シートバックには頻繁に出し入れするものは詰め込まない
- 荷物は小分けにしてパッキングしたものをシートバックに積む
- 荷物の小分けにはビニール製の巾着袋が便利
- シートバックが大きくて固定が不安な場合は複数個の固定紐を使ってしっかり積み込む
バイク旅では雨が降らないのが一番良いですが、天気予報も変わることが十分にあるため常に雨を意識した荷造りができていると、慌てずに旅に集中することができます。荷物の雨対策は書いてきた通りですが、自分自身の装備(ツーリングブーツやレインウェアなど)もしっかり雨対策をして、すぐに雨具が取り出せるようにしておきましょう。
観光や観光名所までの徒歩移動で、折りたたみ傘なども用意しておくと便利です。 タナックスの防水バックを使ってみて荷物積み込み後のバックの重量には重すぎてびっくりしましたが、固定紐でしっかり固定できたことで、バックの横ずれや縦ずれもほとんどなく、安定して荷物を運ぶことができました。マル1日雨に降られてしまったこともありましたが、バックが縫い目のない構造なので浸水も問題ありませんでした。
私自身、大型のシートバックを使う機会は今後なかなかないと思っていますが最初は戸惑った固定紐の固定方法も習得ができたので、週末のショートツーリングにも生かせそうです。皆様のバイク旅の荷造り時に、少しでも参考になればうれしいです。