バイクで1日に何キロくらい走りますか?
お気に入りのバイクでロングツーリング、楽しくてどこまでも走れちゃいますね。私もそこまで遠くに行く気がなかったのに、走り出すと楽しくて、どこまでも走ってしまい、気がつくととんでもない距離を走っていたこともあります。
帰路を考えずに走って、後で大変な目にあいました笑。
そのような事も含めて全て経験になるのがバイク乗りの醍醐味だと思います。どれだけ楽しいバイクでも、長時間乗っていると手やお尻、首などが疲れてきたりします。疲れたまま走るのも、判断力が低下して、事故の原因にもなりますので、バイク疲れとはうまく付き合う必要があります。
今回はロングツーリングを疲れを溜めずに乗る方法について書きます。
この記事は、以下のような方向けの記事です。
クラッチレバーの操作で左手が痛くなる
DCTやスクーターのバイクでなければバイクにクラッチ操作は付き物ですね。
最近のモデルにはアンチホッピング、スリッパークラッチが搭載されているものも多く、クラッチも軽くなってきていますが、それでもノークラッチではないので、長時間握り続ける操作は、疲労のもとになります。
左手がしんどくならない・なりにくい方法をあげてみたいと思います。
本当に必要な時だけクラッチ操作をする
クラッチ操作を必要最小限のみ操作する様に練習するのもありです。
日頃、エンストしそうだし速度落ちてきたからと、すぐにクラッチ操作をしてないでしょうか?
特に大型バイクのようなトルクのあるバイクの場合、低速時でも停止直前でなければ、バイクはスルスルと走ってくれます。低速時クラッチ操作をしない場合、アクセルワークによってバイクの挙動がギクシャクする事もありますが、アクセルワークが乱暴な場合に暴れることが多いので、優しい操作をしてみてください。
また、急制動の際にも、ギリギリまでクラッチを繋いでおいた方が、強いエンジンブレーキが効いて短い距離で停車できます。
信号待ちでクラッチを握ったままにしない
教習時、信号待ちでニュートラルで休む行為はNGであったと思います。しかし、路上では渋滞など停止している時間が長い事も多いです。停車時はニュートラルでも問題ありません。
特にロングツーリング時は、クラッチワークが増えるので、上手く左手を休ませてあげましょう。
中域のギアをメインで使用する
ツーリング時、トップギア以上をメインで使っていますか?
高速道路でないのにトップギア以上で走行するメリットは、低振動と低燃費ですが、そこまで燃費にこだわらない場合は3,4速をメインで使いましょう。3,4速あたりの中域のギアは、対応できる速度域が広いので、ある程度低速から、一般道の走行まではカバーできます。
3,4速ギアをメインで使うことで、シフトワークが減り、ほぼオートマチックな運転ができるのです。
特に大排気量のリッターバイクは、3速で20キロから100キロ程度の速度域でアクセス操作のみで走るオートマチック走行が可能ですので、ギアを上手く使いましょう。
アクセル操作で右手が痛くなる
バイクのアクセルワークの場合、握った状態でひねる操作が必要になります。
高速道路を一定の速度で走るには、アクセルをずっと一定でひねっておく必要があります。
長距離ツーリングの場合、これが1時間以上続くと、なかなか右手が痛くなってきます。男性で握力に自信があっても、長時間となるとなかなか大変です。長時間のツーリングでもアクセルワークがしんどくならない方法を下に書きました。
スロットルアシストを使う
スロットルアシストは、アクセルバーにはめて使うことで、アクセルバーを握り続けなくても、手を軽く添えておくだけで加重がかかり、アクセルを開けた状態を保てるものです。
断続的に細かい操作をするのはむつかしいですが、高速道路で一定の速度でアクセルを開け続ける必要がある時は、とても楽に走行できます。
右手がとても楽になります。
メリットは、スロットルアシストは比較的安く買えるのと、簡単な仕組みなので、使いたい時にバーハンドルにはめるだけで簡単に使用できますので、使いやすいものです。バイクに乗る際に荷物に追加しておけば、手が疲れてきたら使えるので、1つ用意しておくとよいです。
注意点としては、繊細なアクセルワークが必要な場合には操作がしにくくなってしまうので、高速移動時のみ使用して、街乗りでは外しましょう。
グリップ力が高く滑りにくいバイクグローブを選ぶ
バイクグローブの選び方も重要です。バイクグローブを選ぶ際に重視しているのはどのような点でしょうか?デザインやカラー、フィット感とかを気にして買っている方も多いかもしれません。
ただ、疲れにくいという点では、バーハンドルを握った時に滑りにくく、握りやすいバイクグローブであるかも重要です。
グリップ力が低く、滑りやすいバイクグローブですと、いくら自分がしっかりアクセルを握ろうとしてもすべってしまうので、とても効率が悪いし、疲れてしまいます。
特にネットでバイクグローブを購入する際は、できれば事前に店頭で実際にはめて確認した方が安心です。
車種は限られるがクルーズコントロールを活用する
バイクのクルーズコントロールは、まだすべてのバイクに標準搭載されている機能ではありませんが、少しずつ対応している車種が増えてきています。バイクにクルーズコントロールは不要だ、という意見もあり、私も実際に使うまでは同意見でした。
ただし、1日に1000キロくらい走るようなロングツーリングをする場合、どうしても体力の限界がありますので、そのような時にクルーズコントロールをオンにして、走行距離を稼ぐのはとても有効だと思います。
バイクのクルーズコントロールはよくできていて、ブレーキやアクセル、クラッチを操作すれば解除できますので、とっさに判断が必要な場合でも安心して使うことができます。
ロングツーリングの目的でバイクを選ぶ際は、クルーズコントロールの有無も候補選びのポイントに入れておいた方が良いです。
尻が痛くなる
最近のバイクのシートは快適性が高く、長距離走行でも楽なようにできていますが、それでもロングツーリングをしていると、お尻がいたくなってきます。
お尻が痛くならない方法を考えてみたいと思います。
座る位置を長時間固定にしない
長時間同じ部分に座り続けていると、お尻の同じところに加重がかかり続けてしまい、お尻が痛くなってきます。信号待ちの都度や、高速道路でも、SAPAを通り過ぎた都度とかで、少し座る位置を変えてみましょう。
そうすることで、1点に負荷がかかり続けないので、圧迫されていたくなるということがなくなります。
立ち乗りする
高速道路や、長時間を立ち乗りするのはおすすめできませんが、いちいちバイクを停車しないで身体を伸ばすことができるので、立ち乗りができる場合は、やってみてください。
ただし、カーブや、凹凸の路面では、慣れていないと危ないので、平坦の直進で、前後の距離がひらいている、または車がいなくて空いている時にやった方が危なくないです。
エアザブ / ゲルザブを使う
バイクのシート自体を交換する方法もありますが、価格が高くなります。今乗っているバイクシートにエアザブやゲルザブを設置して乗ると、かなり違いがあります。
ある程度厚みのあるものは、それなりに効果が高いですが、気を付けなければならないのが、シートの高さが変わるということと、蒸れ対策です。エアザブ / ゲルザブをお尻の下に敷くと、ライディングの快適性は高くなりますが、シートも高くなりますので、足つきが悪くなります。
その点を考慮して、設置したら、サスペンションの調整で高さを低くできれば調整をしましょう。どうしても低くならない場合は、お金がかかりますがローシートなどの交換も検討しましょう。
また、真夏の蒸れ対策も大切です。
純正のバイクシートだと、真夏はお尻が蒸れやすく乗っていて不快になることもあります。エアザブ / ゲルザブで蒸れ対策がなされた商品もありますが、真夏にロングツーリングを予定している場合は、蒸れ対策が施されているかどうかも確認点です。
お尻が痛くなくて、蒸れ対策をしたい場合は、通気性を向上するためのものもありますので、目的に応じて選びましょう。
体重を落とす
私自身が重量級の体格ですので、身体が重いと加重が多くかかります。体重を落とすことで、お尻にかかる荷重も小さくなりますので、取り組むメリットはあります。
私はフィットネスバイクを毎日に取り入れて使うようにしています。フィットネスバイクについての記事はこちらに書いています。
バイクの防風効果を高める
風対策も有効です。
カウル付きのバイクの場合、スクリーンをより背の高いものに交換することで、身体に受ける風が減るので、疲労感が変わります。また、スクリーンの大型化は、高速走行の雨天時に、全身で雨を受けることがなくなり、濡れるのも最小限になるなど、メリットが高いです。
見た目は、ツアラーのようになってスポーティー感は薄れますが、ヤングなライダーでなければ、快適性を取った方が楽なのです。ネイキッドタイプであっても、見た目を損なわずにスクリーンを付けられるようなオプションパーツもありますので、高速道路を走ることが多い場合はぜひ検討してみてください。
ライディングジャケットを着る
バイクに乗る時、ライディングジャケットを必ず着用していますか?
ライディングジャケットの役割は、大きく3つあります。
転倒や事故から身体の負傷を最小限にとどめる
ライディングジャケットには、衝撃から身を守るためのパッドが入っているものが多いです。また、ジャケットにパッドをセットできるようになっています。
パッドは、もしもの時に身体へのダメージを最小限にとどめるために重要な役割を果たします。特に、高速走行時は、どのような事故が発生するかもわかりませんので、パッドの着用はおすすめです。
風によるバタつきを抑える
バイクで走行時、特に上半身の服で、腕回りや胴の部分がバタつくことが多いです。バタバタすると、バイクの走行の妨げになり、また身体にも負担があるので、不快ですし、疲れます。
ライディングジャケットでは、余計なたわみを調整できるように、アジャスタ機能がついている者が多いです。これを使うことで、走行時のバタつきが抑えられて、快適に走行できます。
暑さ対策も兼ね備える
長袖のライディングジャケットを着ていた方が体感的に涼しいということもあります。半袖で直射日光を浴びるより、長袖で服に覆われている方が、日陰になって温度上昇が抑えられるのです。
インナーで涼感シャツなどと併用することで、真夏の暑さでも不快でどうしようもない、という状況から改善できます。
40~50分毎にバイクから降りて休む
一番効果があるのがこれです。最低、1時間以上乗り続けないのがポイントになります。乗り始めてからも、40~50分たったら強制的に休憩をします。
身体が疲れていないようでも、バイクの振動を受け続けるので、少しずつ疲れがたまっていきます。疲れを感じ始めてから休むと、疲れが抜けにくくなっているので手遅れです。疲れを感じないうちからこまめに休みつつ走ることで、身体への負担が最小限で済むのです。
無理して乗り続けた結果、翌朝身体が起きれなくなりました。私の体力の問題かもしれませんが、ひどい状態だとこのようになります。ここまでロングツーリングで疲れを溜めずに乗る方法について書いてきました。一番はこまめに休むことと体力をつけることが、お金をかけることなく改善できる方法になります。
その他、バイク用品などもうまく活用しながら、快適なロングツーリングを楽しみましょう。