私は一人っ子だったのもあって、小さい頃からプラモデルや1/10組み立てRCカーなどを与えてもらっていました。
父親と組み立てたり、一緒にラジコンカーを走らせにいったりしていました。
父親も、私以上にラジコンなどに興味があったようで、大人でも難しい組み立てが必要な車や、最終的には1/8スケールのエンジンカーなども買ってもらって、一緒に組み立てたことがあります。
半分以上は、父親が組み立ててくれたと思いますが、完成したラジコンカーをもって、近くの河川敷に走らせに行きました。
私が小さい時は、よく河川敷で、ラジコンヘリや飛行機を飛ばしていた方もいて、特に全長が1メートルほどもあるエンジンヘリコプターを間近で見学させていただいた時は、かなりエキサイティングでした。
いつか私もラジコンヘリコプターを自由に飛ばしてみたい、という思いはあったのですが、仕事やら何やらで、しばらく忘れていました。
自宅時間が増えて、ミニッツを楽しむ機会があり、ラジコンに触っていて、小さい時の記憶を思い出しました。
前置きが長くなりましたが、今回は、私のようなラジコンの素人が、電動ラジコンヘリを飛ばすことができるのか、という内容で書いています。
この記事は、以下のような方向けの記事です。
ボタン一つで離陸できるドローンの操作に飽きた
実は、私はおもちゃのドローンも持っていて、部屋で飛ばした事があります。
ラジコンカーよりは、操縦が複雑になるので、はじめは慣れが必要でしたが、離陸もボタン1つで行うことができたり、便利すぎて、すぐに飽きてしまいました。
ドローンレーサーなどは、かなりエキサイティングな楽しみ方ができると思いますが、なかなか部屋でやるには大変そうなイメージがあります。
もちろん、外で飛ばしたことはないので、風が吹いていれば、かなり難しい飛行になると思います。
それでも、シングルローターのヘリと比較すると、4枚以上の羽で安定的に飛ばすことができるので、なんとなく飛ばせるようになって、飽きてしまったのです。
ある意味、その安定感がドローンに必要な要素だと思いますが、ホビー用のラジコンとしては、狙った操作が比較的簡単にできて、飽きてしまったのです。
そんな時に、外出自粛になり、おうち時間が増えて、家で楽しめる何かをずっと考えていたのですが、幼少期のヘリコプターのことを思い出しました。
おもちゃ売り場などで、家で遊べるトイラジコンのヘリコプターは見たことがあったのですが、コントローラーが前後と回転、上昇と下降はボタン一つみたいな簡単な操作のラジコンだったので、トイラジコンで遊ぶ年でもないですし、惹かれませんでした。
ラジコンカー・ミニッツのカスタムパーツを探しに、ラジコンショップに行き、その場で理想的なラジコンヘリコプターを見つけてしまいました。
それが、G-FORCE INCREDIBLEです。
G-FORCE ジーフォース INCREDIBLE (Blue) MODE1 RTFセット GB141
G-FORCE INCREDIBLEはトイラジコンに見えますが、本格的なヘリコプターの操作ができる4chの電動ラジコンヘリコプターです。
電動の場合、飛行時間も6分程度の機体が多い中で、15分ものロングフライトが可能なヘリコプターです。
全長も268mmで、サイズ的にも室内で飛ばすのに問題のない大きさです。
コントローラー(以降プロポと書きます)も、おもちゃのような感じがなく、モニター画面もついていて、ラジコンヘリコプターの操縦の練習にもなりそうですし、なにより1万円を下回る値段も手を付けやすい設定です。
RTFセットというのは、買ってきてすぐに飛ばすことができるセット内容になります。
いろいろ比べて別のメーカーのヘリコプターを購入
私は、ラジコンヘリコプターの操縦どころか、シミュレーターすらやったことがないので、100%墜落させる前提で、G-FORCE INCREDIBLEをまずは買って、とにかく練習するつもりだったのです。
しかし、ラジコンショップには、他にも小型の電動ヘリコプターがたくさんありました。
素人ながら、いろいろスマホで検索していると、本体の大きさはあまりかわらず、派手な3Dフライトができるタイプのものもありました。
1回もラジコンヘリコプターを飛ばしたことがない人間が、3Dフライトなどまったく気にする必要もないと思います。
しかし、お店でいろいろなラジコンを見比べていて、スマホの動画検索で、3Dフライトを見ていて、いずれはチャレンジしてみたいという欲がでてしまいました。
結局、初心者から中級者以上まで、より長く使えるヘリコプターが良いなと思ったのと、初めは墜落させて壊れるリスクが高いので、スペアパーツも市場に出回っている(簡単に手に入る)メーカーの機種を選びました。
それが、Hitec Multiplex社のK100です。
ハイテック XK製品 6CH 3D6Gシステムヘリコプター RCヘリ K100 RTFキット
RTFキットは、バッテリーやプロポ、本体がセットになったもので、追加で必要なのは、プロポ用に単三電池6本だけです。
手軽に買えるので、簡単に飛びついて買ってしまったのですが、あまり考えずに安易に始めると、ヘリコプターの操作の難しさと奥の深さで、心が折れてしまう可能性があると感じました。
この辺は記事の後ろで書いていますが、全く飛ばすことができずに、挫折しそうになりました。
本当に、ヘリコプターを飛ばしたいという強い意志がないと、後で後悔すると思います。
ラジコンカーの感覚で手を付けると、メンタル的にも物理的にもケガをします。
私は実際に、フライト中に操作が分からなくなり、パニックになった結果、メインのローターブレードが右腕に接触し、2回流血しました泣
回転しているローターに当たると、めちゃくちゃ痛いです。
小型のラジコンとはいっても、モーターのすさまじい回転数によって、ほんとに肉が切れます。。
買ってきてワクワクしながら開封作業
買った瞬間から実際に飛ばすまでは、K100を買って、早く飛ばしてみたくて、急いで家に帰って、ルンルン気分で開封しました。
外のパッケージはこのようになっています。
いかにも3Dフライトができるようなイラストで、飛ばすのが楽しみになるイラストです。
箱に持ち運び用の取っ手もついていて、箱を見ているだけでもワクワクしてしまいます。
箱を開けると、中にはプロポ、パーツキット、K100本体がそれぞれ分かれて入っています。
箱の大半を、プロポが占めていて、とても大きいです。
プロポの大きさから、本格的なラジコンであることが感じられます。
それに比べて、マニュアルは、めちゃくちゃ薄く、サラッとした内容です。
マニュアルで、素人に説明する気は全く感じられません。
付属のプロポも、かなり細かい設定はできますが、最低限の操作に関する情報で、何がどういう設定で、操縦にどう影響するのかは全くわかりません。
私は、かろうじて、トリムの調整くらいはわかりますが、他はチンプンカンプンです。
おそらく、ラジコンヘリコプターになれている方であれば、マニュアルを読む必要もないので、さっさと準備して飛ばせるんだろうなって思います。
ネットで調べていると、飛ばしやすい設定などができるようなので、いろいろ調べながら、プロポの設定は行った方がよいです。
ヘリコプター本体を箱から出します。
さすがに、サイズはとても小さいですが、ローター部分のヘリコプターの構造は本格的で、造形美ですね。
あとは、手に持った感じがめちゃくちゃ軽いですね。
こんなに小さくて折れそうなのに、ラジコンとして操縦できてしまうのだから、驚きです。
作りに一切の無駄がなく、ラジコンの進化を感じます。
そして、下の写真ががプロポです。
私の手は小さい方ではないですが、それでもでかい。
上の方を持たないと、スロットルがしっかり操作できません。
プロポの上部にいろいろなスイッチがにょきにょき生えていますが、これらのスイッチ類は、3Dフライトを行う場合に触ったりするらしいのですが、私の今のレベルでは、当分は操作不要です。
ラジコンカーとは違って、左右ともに上下左右の4chのコントロールが必要になります。
この辺は、ドローンでも似ていますが、スロットルレバーが左右で異なっていたりすることもありそうです。
最初は絶対に混乱して墜落しそう。。って思っていたら浮き上がった瞬間混乱して、慌てて操作をして、家具にぶち当てて墜落しました。。
かなり派手にぶつけましたが、ヘリコプター本体に損傷はなかったです。
なかなかの衝撃にも耐えられそうな機体で、助かります。
初フライトは困難の連続
付属の充電器でバッテリーを充電し、プロポに単三電池6本をセットして、フライトの準備が完了します。
基本的にプロポ、本体の順番で電源をONにします。
プロポに電源が入っていない状態で、本体の電源をつなげると、万一電波の混信などで、いきなり動き出すことがあるので、かならずプロポの電波が発信されている状況で、本体の電源を入れます。
大型のヘリコプターとかだと、いきなりローターが回り出して超危険ですね。
K100の本体側には、電源スイッチはないので、バッテリーを本体のコネクターに接続すると、通電されて電源が入ります。
これも、とにかく軽くするために、省けるパーツは省いた結果だと想像しています。
準備をして、プロポの右側のレバーを上にあげていきます。スロットルの上昇操作です。
ローターも勢いが増して機体が浮いた瞬間、大きく左に流れて家具にローターが接触して終了。。。
初期段階で、ローターやサーボが傾いているようなこともなかったので、トリムも調整せずにそのままスタートしましたが、初期設定だとかなり、ぶれますね。
スロットルを少し上げた状態で、機体が浮こうとする瞬間を狙って、トリム調整をして、なんとか大きく暴れないようにはできました。
機体が浮き上がった瞬間から、ミリ単位の操作が要求される
機体が小さく軽いのもあって、一定の場所でホバリングするだけでも、常にプロポのレバーで微調整をしておかないと、あっというまに部屋のどこかに当たって墜落してしまいます。
常に、細かい操作をして、維持する必要があります。
エレベータを前に傾けて、単純に前進するかと思ったら、左前側に流れていってしまいます。
これも、調整して直せるのかなと思いましたが、いろいろネットの記事を見ているとヘリコプターの特性もあるようですね。
いろいろな場所にぶつけながら、なんとか少し安定して飛ばせるようになりました。
それでも、自分が常に後ろから見た状態での話で、ヘリコプターの向きが真逆だったり、斜めに傾いた状態だと、頭が混乱して、墜落させてしまいます。
初心者なりの操作の練習については、また次回、書いていきたいと思います。
2日間、ずっと飛ばして、なんとか操作ができている状態までになりました。
K100はブラシモーターなので、モーターの劣化は免れない
K100はブラシモーターなので、稼働は安定しますが、ずっと連続で回し続けていると、モーターへのダメージが大きいです。
私は、予備バッテリー2個を含めて計3個のバッテリーで交換して使っていますが、1回分バッテリーを使い終わったら、充電をして、満充電になるまでは、休憩させています。
フライト後のモーターはとても熱くなっているので、さらに飛ばし続けると、モーターがすぐにだめになってしまうようです。
できるだけ長くモーターを持たせるために、休憩を取りながら飛ばした方がよいです。
また、自分自身も、かなり集中して操作しているので、しっかり休みながら飛ばさないと疲れてしまいます。
エックスケー 2.4GHz 6ch K110 プロポレス K110-B RCヘリ
ちなみに、K110というブラシレスモーターのタイプもありますので、モーターの特性が気になる場合はこちらの機種の方が、モーター交換などの手間が減るかもしれません。
結論、ド素人でも電動ヘリコプターの操縦は可能!ただし、、、
今回、全く調べないままラジコンヘリコプターに飛びつき、飛ばしてみましたが、結論は素人でも飛ばすことができます。
ただし、プロポの設定や、ある程度墜落させながら、感覚をつかんでいく必要があるので、いきなりは飛ばせません。
根気よく、練習を繰り返し行えば、少しずつ上達するという感じです。
3Dフライトも長い道のりですが、夢ではないですね。
今回は、ド素人がラジコンヘリコプターを飛ばせるのか、について書いてきました。
次回は、とても恐れていた事が起こります。
K100のパーツ破損です。
最後に、2日間練習した成果を動画に納めました。